《アーサー王物語》とも言われる中世の騎士道物語
漫画《七つの大罪》の元ネタとなっているもので
以前より
《ライジングインパクト》などの鈴木央作品には
アーサー王伝説の人物名や地名が登場しています。
あらすじ
現在、アーサー王物語として一般に知られているのは、中世後期に完成し、トマス・マロリーらがまとめたアーサー王を中心とする騎士道物語群である。これは大きく四つの部分に分ける事ができる。
アーサーの誕生と即位。ローマ皇帝を倒し、全ヨーロッパの王になるまでの物語。
アーサー王の宮廷(キャメロット)に集った円卓の騎士達の冒険とロマンス。
聖杯探索。最後の晩餐で使われたという聖杯を円卓の騎士が探す物語。
ランスロットと王妃グィネヴィアの関係発覚に端を発する内乱(カムランの戦い)。王国の崩壊とアーサー王の死(アヴァロンへの船出)。主要登場人物
詳細はアーサー王伝説に登場する人物一覧を参照。作品により、名前や血縁関係が多少異なる。
アーサー王 ブリテンの王。
マーリン アーサーを補佐し、導く魔術師。
グィネヴィア アーサーの王妃。ランスロットとの禁断の恋で有名。
ヴィヴィアン (湖の乙女)マーリンの愛人にして弟子。
モルゴース アーサー王の異父姉。
モーガン・ル・フェイ 妖姫。アーサー王の異父姉。
ランスロット 湖の騎士。この世で最も誉れ高き最高の騎士。
ガウェイン モルゴースの息子でアーサーの甥。
トリスタン アイルランド王マルクの甥。竜退治やイズーとの恋で有名。
ガラハッド ランスロットと白い手のエレインの息子。聖杯の騎士の一人。
パーシヴァル ペリノア王の息子。聖杯の騎士の一人。
モルドレッド ガウェインの異父弟。王位の簒奪を企み、アーサーと戦う。歴史
伝説
「アーサー王」
5世紀末にサクソン人を撃退したとされる英雄アーサーは、ブリトン人(ウェールズ人)の間で古くから伝説として語り継がれてきた。アーサーの直系の子孫であるウェールズ人が残した『マビノギオン』はそれを現代に伝えるほぼ唯一の史料であり、華やかな騎士道ロマンスに彩られる前の比較的古い状態のアーサー王伝説を見ることができる。
アーサーの生涯がはじめてまとまった形をとったのは、1136年頃ウェールズ人ジェフリー・オブ・モンマスが書いた『ブリタニア列王史』においてである。『ブリタニア王列史』は歴史書の体裁を取っているものの、非現実的な部分が多くを占めており、今日の伝説上の人物としてのアーサー王のイメージはここから始まると言ってよい。以降、彼の作品とそれを基にしたアングロ=ノルマンの詩人ウァースの『ブリュ物語』(1155年頃)、それにウェールズ人と共通の文化を有するブルターニュのブルトン人などを経由して、アーサーの伝説は西ヨーロッパ全体に伝播してゆく。